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最新記事【2009年03月04日】

人間ある程度の年をとれば,体の疲れに応じて頭痛や肩こりをはじめとする体の痛みは,付き物となってまいります。でも,頭痛や肩こりが出ているのに,原因に心当たりがないということもあります。先のAさん~Hさんも然り,頭が重い感じが慢性となって現れてきたり,微熱が続く日が多くなったそうです。主婦のCさん・Dさんにあっては肩のこりや腰の痛みは,大変ストレスになったとか。ご老人のHさんは,ますます動くのが面倒になったそうです。

痛みだけでなく,体の随所で原因不明のしびれが生ずるのも同様の「症状」として挙げられます。さらに,大して暑くもなく,運動さえしていないのに,「嫌な汗」をかくというのも一連の「症状」に位置づけられます。寝汗が激しいというのも然りです。

このような「症状」もごく日常的なものですし,体質の個人差にも依存するところですが,やはり
二週間以上原因不明の自覚症状があった場合は,
ぜひ[II. 3]を参考になさってください。

睡眠と並んで,私たちが生活を営む活力を生み出すのは,食事です。本項では,食事を巡る体の不調についてみてまいりましょう。

具体例を示すうえで,Aさん~Hさんに登場して頂いておりますが,みなさんが揃って口に出したのが,食事を楽しめないということです。大好物もおいしく感じられないとか,そもそも食べることが億劫になった,食欲がわかないなどと「症状」は,様々です。また,漫然と胃のもたれやむかつきなどの不快感を伴うといったケースも多く報告されています。さらに,お酒の好きな会社員Bさんは,恰幅のよい方ですが,体重が落ちたとのことですが,食事を巡る体の不調は,「痩せる」ということにもつながってまいります。一方で,大学生のGさんは,「ドカ食い」をする日々が続くこともあったそうです。原因不明の急激な体重の増減も問題となってくるところです。また,下痢や便秘も典型的に現れるケースです。慢性的に口が渇くといったことも報告されています。

心の不調と同様に,体の不調においてもこのような「自覚症状」を
二週間以上感じる方がいらっしゃれば,
[II. 3]をご覧ください。

心の不調の他にも気に留めなければいけないのは,体の不調です。私たちヒトの人生の三分の一を占めている行動は、睡眠です。まずはじめに、私たちにとって欠かせないこの睡眠に纏わる,体の不調についてみていきましょう。はり,Aさん~Hさんに登場して頂きましょう。会社員のAさんは、営業職にあって,一日アクセクと働いて疲労困憊を感じているのにもかからわず、いざ布団に入ると寝付けない日々が続いたそうです。同じくBさんも然り,お酒に酔ってもやはり布団に入ると寝付けなくなったとか。さらには,布団に入るのさえいやになったとか。

このようなことは,主婦のCさん・Dさん,学生のEさん・Fさん・Gさん,ご老人のHさんも報告していました。さらに,寝ついたところで今度は起床時にも不順な「症状」(くれぐれも,重大なものと考えないで下さいね)が現れたそうです。典型的なのは,目覚まし時計が鳴るよりも前に目が覚めてしまうといった「症状」です。人によっては不思議なくらいぱっちり目がさめてしまうとか。一方,ぱっちり目が覚めるのだけど布団からでるのが面倒くさい,起きることができないという場合もあります。その日は家にいてもよい限りは,二度寝をして,起きれば起きるほどしんどくなって寝てしまうというケースもしばしば報告されています。夕方頃にようやく元気になるというのも,典型的な「症状」です。さらに,いざ起きてからもめまいを起こしたり,動悸や息切れを感じるといった「症状」も頻繁に報告されています。

こういった事例は、統計に頼るというよりはむしろ、ごく日常的なコミュニケーションをとおして、笑い話などもともえながら、日常的にしばしば耳にするところですね。つまりは,ごく日常的な「症状」なのですが,
やはり二週間以上このような状況が続く方がいらっしゃれば,
[II. 3]をご覧ください。

前項では,趣味・娯楽が億劫になってきたという方々の例を挙げました。趣味・娯楽の時間が減ると,その分,本業に打ち込む時間が増すわけですが,どうも生産性が低くなるというケースが多いようです。

引き続き,Aさんをはじめとする方々に登場して頂きましょう。会社員のAさんは,件の悩みでついつい上の空になりがちで,営業先で失敗を繰り返すようになり,却って業績は低下したそうです。同じくBさんは,デスクワークを中心とした仕事をなさっていますが,何故か優先順位の高い業務を後にまわしがちになり,メールチェックや周辺業務ばかりで時間を費やすことが多くなったとか。

主婦のCさん・Dさんは,家事が手につかなくてボーっとする日が多くなったそうです。明日からがんばろうと思ってもそんな日の繰り返しだったとか。学生のEさん・Fさん・Gさんは,教科書を開いても文字が頭に入らなくなり余計にストレスにつながったとか。ご老人のHさんも同様,声を出して新聞に一通り目を通すのが日課だったそうですが,内容を理解するのにとても苦労するようになったとのことです。

結局,リフレッシュをすることは大切なことなのですね。少し脱線致しましたが,やはりこのような「症状」が
二週間以上感じられるという方は,
[II. 3]をご覧ください。

私たちが生活を営むなかで,仕事・勉学・家事のストレスを発散する為にも欠かせないのは,趣味や娯楽です。でも,本来楽しいことがめんどくさくなったりすることも誰もが経験することではないでしょうか。

前項で紹介した方々に再度登場して頂きましょう。例えば,会社員のAさんは,以前は休みの度に釣りにでかけリフレッシュしていたのですが,いつからか出かけることが億劫になったそうです。同じくBさんは,めっぽうお酒が大好きで,仕事帰りの途中や帰宅後にウィスキーを嗜んでいたそうですが,あまり進まなくなったとか。飲んだら飲んだらでついつい深酒をしてしまい,リラックスして飲むことができなくなったそうです。

主婦のCさん井戸端会議や奥様方とちょっとお茶にでかけるのが何よりの息抜きだったのが,いつから人と会うのが面倒くさくなってきたそうです。同じくDさんは,バラエティ番組を欠かさずチェックするくらいお笑いが好きな方なのですが,お気に入りの芸人さんが登場しても何故か笑えなくなったそうです。このようなことは,学生のEさん・Fさん・Gさんも報告していました。学校に行くのがとてもいやになったとか。メールが来ても返事するのがとにかく面倒くさくてほったらかしにしていたそうです。ご老人のHさんにあっては,敬老会の行事に参加するのが面倒になり,日々欠かさなかったゲートボールの練習もいつしか手につかないようになったといいます。

このような「自覚症状」(と書きますが、あまり重大に捉えないでくださいね。)が
二週間以上続いているという方は,
[II. 3]をご覧ください。

また,同様の症状が二年の間に頻繁に起こったという方は,
[II. 4]も併せてご参照ください。

うつ病…怖くない病気です

[はじめに]

この度は,【うつ病】をテーマにお話をします。みなさまは,【うつ病】,と聞いてどのようなイメージを抱かれるでしょうか。何か奇異なもの,延いては社会生活にそぐわないものとお考えの方も多いのではないでしょうか。確かに一昔前までは,「うつ病」は,医学的言説においてさえ非常にネガティブな,扱いにくく,確固たる「輪郭」をもたないものとされてきました。「うつ病は治らない」,であるとか「怠惰」など「個人の資質に帰せられる」といった言説が,医師の側からも発せられていたのは事実です。逆にいえば,このように社会全体が「うつ病」に「神秘性」を付与したことは,患者さん自らが「うつ病」を逆手にとり,自身を「特別な心の弱者」として,殻に閉じ込もってしまうような事態をも引き起こしていたといって過言ではないでしょう。

今この現在において,即ち本稿で問題とされるうつ病は,一昔前の「うつ病」とは異なるもの,延いては名称を変えたほうがよいもの,と筆者は考えます。というのは,普段の社会生活を営むうえで,誰しもが避けられない,「心と体の総合的な失調」が件のうつ病だからです。「うつ病は心の風邪」ともいわれますが,うつ病は,誰もが発症する可能性を秘め,また処置の仕様が確立されている病気なのです。今や,このうつ病は,医学の領域において事細かに「輪郭」が与えられている一途にあります。その一方で,社会的なケアという面では,制度的な枠組みが未だ整っていないというのが現状です。この社会的な受け皿を構築するにあたって必要とされるのは,何よりもまず,うつ病に対する社会的認識の改善です。このことを切に感じ,筆を執った次第です。

本文では,具体的にまず第I節で,うつ病発症の契機となりうるような症状の事例を挙げてまいります。続く第II節では,第I節の事例に即して,医学的に定義されたうつ病の「輪郭」を明示します。近年耳にする「うつ病は治る」という言説はいささか誤謬はあるものの,風邪から糖尿病などにいたるまでの病気と同じように,要は病状の程度に応じて処置の難易如何があるということが明らかになるでしょう。第III節では,実際の治療にあたって,診断から治癒までの経過を,患者さん及び,周囲の方々への注意点とともに整理します。第IV節で問題となるのは,うつ病を巡る医療・社会制度の実態です。家族のために,大切な人のために,うつ病患者さんが積極的に医療を受けることができるような受け皿の拡充が,今後の課題として立ち現れてくるでしょう。この課題を達成するうえで不可欠なのは,何よりも社会全体がうつ病に対して無知であってはならないということです。そこで第V節では,うつ病の社会的認知の促進に向けて,同病(に対する認識)の歴史的背景を探ることとします。

なお,【強迫性障害】は,うつ病とは異なる病気です。こちらについても,うつ病と同様の社会的な対応が迫られている領域ですが,本稿で扱うには紙幅の限界がありますので,言及するには至りません。ただし,今やインターネット上でも多くの情報が蓄積されていますので,是非ご覧頂きたいと思います。


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カテゴリー
  • [I. うつ病かな?]
  • 02[II. うつ病の輪郭]
  • 03[III. うつ病を治す]
  • 04[IV. うつ病を巡る医療・社会制度]
  • 05[V. うつ病の社会的認知に向けて]
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