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[IV. 5] 入院(1)…長所

うつ病で入院治療を受ける,となった場合の概要についてもみていきましょう。うつ病治療に不可欠なのは【休養】であるということについては,前節で繰り返しお伝えしたとおりです。

ですから,うつ病の入院治療のメリットは,じっくりと安息をとることができるという点にあります。病院側も【休養】を念頭に置いた環境を用意しているので,仕事・勉学・家事・育児といった作業からは完全に解放された生活を送ることができるのです。また,お医者さんと日常に接することができるので,正確な情報を適宜入手することが可能となります。また,同じく入院している他の患者さんとの情報の交換が期待できます。うまくコミュニケーションがとれれば,うつ病の早期回復に大変有利に作用する環境が整えられているというわけです。

また,過度の自殺願望・計画に駆られている患者さんは,常に「監視」の目が行き届きますので,家の片隅に閉じこもって家族には様子を窺うことができないというリスクは解消されることになります。

ただし,このようなうつ病の入院治療がもつ長所は,それがもつ短所と表裏一体の関係にもあります。次項にみてまいりましょう。

         

[IV. うつ病を巡る医療・社会制度]

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