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[III. 10] うつ病の治療(8)…生活環境の変化に敏感になる

うつ病治療において患者さんご本人の【セルフコントロール】が求められる最後の点は,【生活環境の変化に敏感になる】ということです。生活に大きな変化があっても,流されずに【マイペース】で【ゆったり】と安息できるように生活を構築する必要があります。

ここで特記すべきは,うつ病の症状に悪影響を及ぼしかねないのは決してネガティブな変化に限られないということです。うれしいことが起こっても,そのこと自体は,心と体,即ち【うつ病発症のメカニズム】[II. 7]及び,[II. 8], についてお話しした内容に照らし合わせれば,【セロトニン】及び,【ノル-アドレナリン】といった脳内の神経伝達物質の分泌に影響を与えます。【薬物療法】では,お薬でこの分泌量を調節しているわけですから,喜怒哀楽を問わず,感情の変化は心と体に一定の負担をかけることになるのです。したがって,生活環境の変化及び,それによる感情の起伏があった場合には,担当のお医者さんに報告するのが一番です。

以上が,うつ病治療に向けて,患者さんご本人が心掛けるべき【日常的なケア】の内容となります。続いて問題とすべきは,患者さんを【サポート】する家族や親密な間柄にある人に向けての注意点です。次項に移りましょう。

         

[III. うつ病を治す]

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