[II. 4-a] 大うつ病性障害(大うつ病性エピソード)
それでは,続いて【DSM-IV】による【大うつ病性障害】(大うつ病性エピソード)の判断基準を整理しましょう。体系化すると以下のとおりです。
イ…以下に挙げる症状九点のうち,第一点もしくは第二点を含む五点以上が並行して二週間の間に現象する。
1…自覚症状もしくは,医師や家族など他者の観察に基く抑うつ気分が,終日蔓延。
2…終日もしくは,連日における興味・関心・喜びの喪失・減退
※上記一点を含む以下四点以上に該当すると【大うつ病性障害】(大うつ病性エピソード)の判断基準を満たす。
3…著しい体重の増減もしくは,食欲の増減。(食事療法適用中を除く)
4…ほぼ連日の不眠もしくは,睡眠過多。
5…ほぼ連日の精神衝動性の焦燥もしくは,制止。
6…ほぼ連日の易疲労性もしくは,気力の減退。
7…ほぼ連日,自らを無価値な存在として感じたり,過度の罪悪感に駆られる。
8…思考力・集中力の減退。判断能力の低下・喪失。
9…死に関する反復的な思考。計画を伴わない自殺願望。明確な計画を伴う自殺企図。
ロ…症状が【混合性エピソード】(=【双極性障害】=【躁うつ病】)の基準を満たさない。
ハ…症状が社会的領域における機能を低下させている。または著しい苦痛を伴っている。
二…薬物使用や投薬などの体外的作用による症状ではない。
(ホ…死別反応における症状は判断に難を要する。特徴的なケースは,愛する者を失った後,症状が二か月以上続くもしくは,顕著な機能不全。病的に,自らの存在を無価値と感じたり,罪悪感を抱く。自殺願望。)