[II. 1] うつ病の種類…要は病気の程度です。
前節では,うつ病に該当する心や体の「症状」を具体例とともに紹介してまいりました。個人の気質・性格についても簡単にうつ病との相関を指摘しました。本節では,そういった「症状」がどの程度のうつ病として診断されうるのかをみてまいりたくお話を進めます。
さて,本稿冒頭でも申し上げましたとおり,うつ病は「輪郭」のある病気です。即ち対処が可能なのです。ですから,風邪や肺炎と同様,症状にも重さ軽さの程度は付き物です。また,三大成人病や糖尿病と同様に,生活や延いては命に支障を来すこともありうるわけです。もちろん,重度のうつ病に悩んでいる方は,他の病気と同様に,社会的なケアが危急に講じられなければいけないところです。つまり,ここでいいたいのは,うつ病を決して「神秘的」な不可解な病気として片づけて頂きたくないということです。
さて,前節では,個々の「症状」に応じて,本節への道標を記しました。それでは早速,うつ病をカテゴリー化するとともに,それらの「症状」に応じた病状に案内してまいります。